アクトスOD錠という薬
前話で、糖尿病の男性からご相談いただきましたお話の続きになります。
ご相談Case2 【続き】
処方されていらっしゃるお薬にアクトスOD錠があるということは、膵臓からインスリンが血液中に分泌されていても、肝臓でのインスリンに対する感受性が低下しているためインスリンの効きが悪くなっている(インスリン抵抗性)と診断されているわけです。そしてその主な原因とされているのが肥満です。アクトスOD錠はまさにその脂肪組織に働きかけて、脂肪細胞から分泌されてしまうインスリン抵抗性の元凶となる物質を抑えてインスリンの効きを良くするためのお薬なのです。それに合わせてオイグルコンも処方されているということは、インスリン自体の分泌力も弱まっていると診断されているわけです。また、オイグルコン薬を長期間に渡って服用していますと二次無効といって効きが悪くなってしまうことがあり、すかさず次なる手のインスリンショットが提案されるはずです。つまり今のライフスタイルを続けていけば投薬人生から逃れることは不可能だということです。
血管に直面している肝臓の組織が糖と結びついてしまいますとどんどん肝機能は低下していきます。健常な方でも同じように肝臓の組織と糖が結びつくことはありますが、通常ですとそのように糖化した肝臓の組織が自然消滅する速さと新たな肝細胞が生まれてくる速さが均衡を保っているため問題は起こらないのです。
ところが肝機能が低下していますとその均衡は破られ、肝臓にたくさんの糖が蓄えられて脂肪となり、その結果脂肪肝がどんどん進んでいってしまうのです。糖尿病と肝機能障害を併発すれば言うまでもなく糖質制限とタンパク質制限を余儀なくされてしまいます。そうなりますと、もはや普通に食べるものはなくなってしまいます。最悪の事態を迎える前に1日も早くコーヒーエネマを始めることを強くお勧めいたします。
10年以上前に私がお勧めした当時44歳の男性は、A1cは8.0、GPT370、GOT460という数値で病院から即入院を迫られ、ご自分の身に降りかかった非常事態を認識してコーヒーエネマを始めました。3週間毎日就寝前にコーヒーエネマを実施して再検査を受けました。その結果はGPT50、GOT60、A1cは5.6という素晴らしいものとなりました。これは単なる1例に過ぎません。
万事にかへずしては、一つの大事、成るべからずです。