絶対やってはいけないコーヒー浣腸(コーヒーエネマ) Part6

コーヒーエネマの危険性
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コーヒーエネマを急速に注入する?腸に穴が空く?

続きましては(ホ)コーヒー浣腸をする時に急速にコーヒーを注入したり、熱いコーヒーを入れたりしてしまったことで腸に穴が開く直腸穿孔、腸内やけどが起こる可能性も非常に高いです。に関しまして・・・

腸に穴が空く直腸穿孔に関しましては“日本腹部救急医学会”“日本看護技術学会”の論文にたくさんの症例が紹介されています。

たとえば、順天堂大学病院で過去17年間(1995~2012)に大腸穿孔手術をした症例は182件あり、穿孔の原因は11項目に分類されています。
穿孔原因『第1位は憩室による穿孔44%』『第2位は大腸癌による穿孔30.2%』
この2つの要因で全体の4分の3を占めています。以下、突発性による穿孔8.2%、外傷による穿孔4.9%、宿便による穿孔4.4%、医原性による穿孔2.2%、絞扼による穿孔2.2%、大腸癌以外の癌による穿孔1.1%、魚の骨による穿孔1.1%、炎症性腸疾患1.1%、血栓0.5%といった内容です。

コーヒーエネマは医原性に該当

では、コーヒーエネマをこの分類に当てはめるとした場合『医原性による穿孔2.2%(4例)』に該当することになると思います。
そこで、実際に穿孔が起きた4例の内訳を見てみますと、2例がイレウス管挿入による穿孔、1例が大腸内視鏡による穿孔、1例がグリセリン浣腸による穿孔という結果です。
これはあくまでも仮定の話ですが、この時点で『コーヒーエネマ』を→『1例のグリセリン浣腸による穿孔』に置き換えて考えてみても、穿孔が起きる可能性は全体の僅か0.5%にしか過ぎないということがご理解いただけると思います。
ですから、記事にあるような“穿孔が起こる可能性が非常に高い”というような不安を煽る表現は全く根拠のない間違ったものといえます。また、穿孔が発生したのはあくまでも『グリセリン浣腸』であって『コーヒーエネマ』ではありません。
『グリセリン浣腸』につきましてはPart8で綴ってみたいと思います。

時にネガティブ情報は論理の飛躍!

そして、記事にある“急速にコーヒーを注入したり、熱いコーヒーを入れたり”という内容は、コーヒーエネマを日々愛用している私たちにとっては論理を飛躍し過ぎていてあり得ませんので論じません。
ぜひコーヒーエネマのやり方Part1~Part6までを熟読してください。
簡潔に・・・

  • コーヒーエネマを行う姿勢は右体側を完全に下にして横たわり、十分に潤滑剤を肛門の内壁に塗ってゆっくりとチューブを挿入します。
  • コーヒーエネマは0.5~1m以内の高さから重力による自然落下によるもので、決して外部から機械的な圧力をかけたりはしません。
  • コーヒーエネマに使用する溶液の温度は体温を目安にした36℃前後です。

今回のことで何よりも重要なこととして考えなければならないのは、穿孔原因第1位の“憩室”穿孔原因第2位の“大腸癌”を作らない!ということではないでしょうか。
そのためにも私たちのようにコーヒーエネマを日々愛用しながら、大腸を常にキレイな状態に保つことを力強く皆さまにお勧めします!





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