腸内洗浄(コーヒーエネマ)の生みの親Dr.マックスゲルソンについてPart 6

皮膚結核を治してるマックスゲルソン
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ゲルソンの名は一躍ヨーロッパ中に知れ渡る

ドイツ放送局から『ゲルソン食事療法』についての講演依頼が入ったことを知ったDr.ザウアーブルーヒは、ゲルソンに対して『君の食事療法で結核が治ることをラジオなどで発表したら、ベルリンだけでも250人の胸部外科医たちが生活できなくなる。ラジオ出演など私が許さない!君の代わりに私が出演して講演する!君は私の言葉ひとつで君の医者としての将来が決まることを知っているだろうな。』と猛烈な圧力をかけてきたのです。

Dr.ザウアーブルーヒは、後にナチスの輝く星として強制収容所において人体実験を行うこととなった人物です。

ゲルソンはDr.ザウアーブルーヒの卑劣な恫喝に動じることはありませんでした。すぐさま『実験結果は正直なもので塗り替えることなどできません。何千人もの結核で苦しんでいる患者たちよりも医者の生活を守ることの方が優先だとおっしゃるのですか!』と反論し45分間のラジオ番組で講演しました。この番組は24の放送局からヨーロッパ中に放送され、ゲルソンの名は一躍ヨーロッパ中に知れ渡り、さらに講演依頼が殺到することとなったのです。

ある日、トゥーリンゲンで散歩をしている途中でキツネの飼育農家に行き当たり、そこの主人と話をすることになりました。その主人曰く『キツネは小屋に入れておくと直ぐ結核に罹って売り物にならなくなってしまうんだよ。でもゲルソンっていう医者が皮膚結核を治してるって聞いたもんだからその療法をうちのキツネに試してみたのさ。そうしたら7匹中6匹が元気になっちゃって立派な売り物になったんだよ!それ以降【結核のキツネ買います!】って広告を出してものすごく安くキツネを買ってその療法で治してしまうのさ!おかげで大儲けさせてもらってるよ・・・。』ゲルソンが自分の正体を明かすと、主人から最高のキツネの毛皮をプレゼントされます。しかし、ゲルソンは目の前の可愛いキツネが可哀想になって『いやぁこれは受け取れません。』と断り、その事情を後から聞いた奥様に大変叱られたそうです。その後ゲルソンが農場の主人を訪ねたかどうか定かではありませんが、後日、立派な毛皮がゲルソン夫人宛に送られてきたそうです。





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