腸内洗浄(コーヒーエネマ)の生みの親Dr.マックスゲルソンについてPart 4

肺結核を骨に転移させた男性患者も食事療法で完治
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肺結核を骨に転移させた男性患者も食事療法で完治

ゲルソンは、食事療法で様々な病気を治せることを医者として大変喜び、周りの医者たちにもそのことを知ってもらおうと情報提供をするのですが、妬み嫉み嫉妬心から逆にその事実さえ否定されるようになります。

ある時、肺結核から骨に転移した男性患者がゲルソンを頼ってやって来ます。最初の肺結核の時は、ヨーロッパにおける『20世紀最大の胸部外科医』と呼ばれたDr.ザウアーブルーヒの下で治療していたにもかかわらず、結核が右腰と大腿骨にまで転移してしまいました。Dr.ザウアーブルーヒからは『もう助からない。本人が望むなら足を切断して当面の処置はできるが所詮一時しのぎにしかならん。』と匙を投げられてしまったのです。しかし、まさに棄てる神あれば拾う神ありといったタイミングでゲルソンの噂を聞いてやって来たのです。

直ぐにゲルソン食事療法が始められ、2ヶ月間はゲルソンの下に滞在して治療を行い、その後は自宅でそれを継続していきました。体調はどんどん良くなっていき、半年過ぎると杖も必要としなくなりました。そして歩けるようになると工場長として職場復帰も果たし、その後もゲルソン食事療法をきちんと守っていきました。この患者の肺結核・骨結核が完治したことによってゲルソンのキャリアはさらに大きく前進していったのです。

1924年、ゲルソンの元患者が、ミュンヘンからスイスのダヴォスへ向かう列車の中で、たまたま向かい合わせた乗客と『肺結核を骨に転移させた男性患者が、ヨーロッパ随一の胸部外科医に見放された後、Dr.マックスゲルソンの食事療法で完治してしまった。』という会話を交わしたのです。そして、偶然にもこの向かい合わせた乗客こそDr.ザウアーブルーヒ本人だったのです。Dr.ザウアーブルーヒはすぐさまゲルソンに『ミュンヘンの診療所に来て欲しい!』という電報を打ちます。

苦しんでいる患者を救うため、いざミュンヘンへ

ゲルソンがDr.ザウアーブルーヒからの電報のことを友人の弁護士に話すと『ブレスロウ大学のフォースター教授の脊髄手術の時もそうだったじゃないか、おそらくDr.ザウアーブルーヒも君を利用して自分の名声を高めようとしているに違いない。君の療法を教える前に必ず自分の名前を出してもらうように約束するんだ!』とアドバイスをくれた。しかしゲルソンは『誰の名声が上がろうとも関係ない、医者は苦しんでいる患者を一人でも多く助けなければならない。私のこの療法を自分ひとりに留めておくことはできない。』と決心し、Dr.ザウアーブルーヒに会うために20時間以上かかるミュンヘンへ向けて出発したのです。





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