コーヒーエネマの知っておきたい知識
腸内洗浄(コーヒーエネマ)の効果を世界中に知らしめたのは言うまでもなくDr.マックスゲルソンです。
そこで、
【Dr.マックスゲルソンの基本的な考え方】
【ゲルソン療法の3本の柱】
【コーヒーエネマの生化学的役割】
と題して綴りたいと思います。
Dr.マックスゲルソンの基本的な考え方
ガンとは、目に見える症状、つまり腫瘍の塊のことではなく、病気に対する抵抗力や免疫力、さらには治癒能力といったいわゆる体全体の代謝がダメージを受けている代謝疾患である。従って、がん細胞や腫瘍を生み出すような体全体の代謝の乱れを正常に戻せば身体は正常に戻る。そこで注目したのが4つの臓器です。
一つ目は、インスリンという生命を左右するホルモンを分泌する膵臓。
二つ目は、血中の余分なブドウ糖をグリコーゲンや脂肪に変えて一時的に貯蔵することによって血糖値を上げないように調整したり、体内産生物の解毒や分解をするといった重要な役割を担う肝臓。
三つ目は、血液中の不用代謝物をろ過する腎臓。
四つ目は、全身の各細胞の基礎代謝量、呼吸や脈拍や体温を維持したり調整したりする甲状腺。
これらの臓器は、単独ではなくお互いに密接な関係を保ちながら生命を営んでいるわけであり、重要なこれら臓器の機能を快復させ、代謝を良くすることで日々生まれ変わる細胞の活性化を図りながら、人間が本来持っている自然治癒力を取り戻させることに終始したのです。そしてこの実現を『有機食材』と『腸内洗浄(コーヒーエネマ)』で行ったのです。これがゲルソン療法の真髄です。
『自然な形で食べ物に含まれているビタミン・ミネラル・酵素類が細胞中でイオン(+・-)電位を保っている状態にあってこそ、ホルモン・ビタミン・アミノ酸・酵素を過不足なく機能させることができる。健康な体と生命を保つにはこのことを欠かすことはできない』~Dr.マックスゲルソン
結核・関節炎・心臓血管障害・ガンなどの病理で見られる浮腫は、組織内で起こる塩と水の変性が特徴で、細胞内のカリウムが減り、ナトリウムが増える。細胞内に水分が増えた細胞浮腫の状態がガンであり、細胞に多量のカリウムを供給することでナトリウム量を抑えていく方策として生野菜・果物ジュースなどに多いカリウムの補給が重要。
細胞外、つまり血液やリンパ液などのカリウムが8メック【メックは溶液中のイオン濃度を示す単位】を超えると心停止すると言われるが、腎機能が低下していない限り、両者のバランスは崩れないようにコントロールされている。ナトリウムが多く浮腫状態にある細胞の快復には、無塩食、1日3L(目安量)のジュースを多量少回ではなく、226g(8オンス)/1回×13回の適量頻回で、細胞内カリウムと細胞外ナトリウムのバランスを常時一定に保つことがポイントとなる。活発に増殖をつづけるガン細胞はナトリウムが多い。極力ナトリウムを減らしカリウムの定時補給をしていく必要がある。
ゲルソン療法の3本の柱
①ミネラルバランス ②解毒 ③免疫力回復
『肝臓は体の中の最大の器官であり、その生化学的機能の複雑さと重要性は、他のどんな器官とも比較にならない。だから健康の時も病気の時も、肝臓の状態とそのレベルが体全体の効率を大きく左右する。肝臓はたとえ機能が低下しても、十分に回復してしっかり働くすばらしい解毒器官なのである。』~Dr.マックスゲルソン
腸内洗浄(コーヒーエネマ)の生化学的役割
『体から有害物を追い出し解毒することは最大の重要事で特に治療の初期には必要であり肝臓をノーマルに戻すのには1年~1年半は覚悟せよ』~Dr.マックスゲルソン
①治療の基礎である全身の急速かつ徹底的な浄化を進める。
②腸内と腸管外とのいろいろな代謝の機能の回復を助ける。
③浄化された血管を通じてがんの腫瘍や細胞を吸収し排出する。
④ガンを破壊する能力を回復させる、特に、主要な器官である肝臓の機能を回復させる。
直腸からコーヒーを注入することで胆汁液を増やし、コーヒー中のパルミチン酸が酵素触媒であるグルタチオンSトランスフェラーゼなどを活性化させ解毒を高めるからです。
『右わき腹を下にして両脚は曲げ腹に寄せ浣腸液をより多く大腸全体に吸い込むために深く呼吸をする。浣腸液は腸内に10~15分留めて置く。私の経験では10~12分のうちに液の中のカフェインは、ほとんど全部体に吸収される。そして、それが肛門の静脈から門脈(解毒に関る静脈) を経て肝臓に達すると、胆汁の生成が増え、胆管が開き、胆汁がたくさん分泌され胆汁液により毒性が浄化される)~Dr.マックスゲルソン
※この働きを高めるのがグルタチオンSトランスフェラーゼです。
あらゆる種類の痛みが緩和できるのは消化管壁を介して透析効果を生むからです。コーヒー液が消化管に留まる10~15分の間、全身の血液は肝臓を3分毎に通過し、胆汁液がカフェインを含んだ肝臓を通過するたびに解毒され、痛みの原因となる腫瘍組織が破壊された結果生じるポリアミン、毒生物と結びついたナイトロジェン、アンモニアなどを浄化してくれるからです。